働くとは「自分を引き受ける」こと

― 年末年始に読みたい『未来への人生ノート』清水晴木 著(幻冬舎)―

年末年始は、自分の生き方や働き方を静かに見つめ直す絶好のタイミングです。就職活動を続けている方、そして来春から社会に踏み出す内定者の皆さまに、ぜひこの時期に手に取っていただきたい一冊があります。それが、清水晴木氏の『未来への人生ノート』(幻冬舎)です。

人生は「偶然と選択」でできている。だが、その選択には必ず“自分の意志”がある

本書の根底にあるメッセージは明快です。「働く」とは単に給与を得るための行為ではなく、“自分の人生をどう生きるか”と正面から向き合う営みである、ということです。著者は本書の中で、
「人生とは、偶然と選択の積み重ねでできている。だが、選択には必ず『自分の意志』が反映されている」と述べています。
働くという行為は、その選択の最たるものです。だからこそ、その「選択の軸」を明確にしておく必要があるのです。

就活では「企業から選ばれる」ことばかりに意識が向きがちですが、これからの時代はむしろ逆です。自分がどう生きたいのか、その視点で企業を選ぶことが、結果としてキャリアの安定にもつながります。本書では、人生の目的を“外部の評価”ではなく“自分自身の価値観”に置くことの重要性が繰り返し語られています。

「他者の期待」ではなく「自分の納得」で選ぶ

著者は本書の中で力強く語ります。

「他者の期待を満たすために生きるのではなく、自分が納得できる選択を積み重ねよ。」

これは就職活動中の方にとって、非常に大切な姿勢です。志望動機に迷いが生じたり、内定後に不安を覚えたりする背景には、「自分の軸」が曖昧なままで意思決定をしているケースが多くあります。また、社会に出ると、働く目的を見失いそうになる瞬間が必ず訪れます。そのとき本書は、静かに背中を押してくれるでしょう。著者が提示する「人生の棚卸しワーク(価値観の言語化・大切にしたい感情の点検)」は、キャリアコンサルティングの視点から見ても極めて有効です。価値観を言語化することで、仕事の選び方・続け方は大きく変わります。

人生は「問いの質」で決まる ― 働く意味を問う習慣を

本書の魅力は、働く意味や人生の指針を、抽象論ではなく“具体的な問い”として提示してくれる点にあります。著者は本書で、「人生は問いの質で決まる」という特徴的な一節を提示しています。これはキャリア形成にも深くつながる核心的な指摘です。

働くとは何か。なぜ働くのか。自分は何を大切にしたいのか。
こうした問いを持たないまま就職活動を進めると、“なんとなく良さそうな企業”を選んでしまい、入社後にギャップを感じる人が少なくありません。

就活者や内定者が今のうちに“働く意味を問う習慣”を身につけておくことは、その後のキャリアに長く効いてきます。社会の変化が早く、企業規模よりも“個人の市場価値”が重視される時代だからこそ、自分の原点を知ることが重要です。

年末年始は「自分と静かに対話する時間」に

年末年始は、心が少し静まり、自分の感情が素直に表れやすい時期です。本書を片手に、「自分は何のために働くのか」をゆっくり考えてみませんか。
きっと、新しい年の指針になるはずです。

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