型を守る人が、型を超える人になる ― 守破離が導くキャリアの成長法
🌱就職活動では「どの企業を選ぶか」よりも、「入社後にどう成長するか」が重要です。
守破離の考え方を知ることで、企業選びと働き方の見方が大きく広がります。
■ 岡田武史氏に学ぶ「守破離」の真意
元サッカー日本代表監督・岡田武史氏は、自身の指導哲学を語る中で「守破離」という言葉を用いています。
スペインのF.C.バルセロナで育成現場を視察し、欧州の最新トレーニング理論を学んだ岡田氏は、最初はその手法をそのまま導入しようとしました。
しかし、日本人選手には必ずしも合わないと気づき、「守る」「破る」「離れる」という3段階の学びを実践したのです。
まず「守」では、世界の成功モデルを忠実に学び、型を身につける。
次に「破」で、それを自国の文化や特性に合わせて改良する。
そして「離」では、自らの哲学に基づいた独自の方法を創り出す。
岡田氏が築いた日本流の育成モデルは、まさにこの「守破離」の精神によるものでした。
■ 守破離は「企業選び」の軸にもなる
就職活動においても、「守破離」はとても有効な考え方です。
多くの就活生は“自分らしさ”を重視しすぎて、最初から「破」や「離」に進もうとします。
しかし、社会人としての基礎を身につけるには、まず「守」の段階――企業の文化・考え方・働き方を理解し、素直に吸収することが欠かせません。
また、企業選定の際も、「この会社で自分が何を学べるか」「どんな型を身につけられるか」という視点で考えると、選択肢が広がります。
“自由に働ける会社”だけでなく、“確かな型を学べる会社”を選ぶことが、後の成長を大きく左右するのです。
守破離を意識すれば、知名度や規模にとらわれず、自分を育ててくれる環境を冷静に見極められるようになります。
■ 入社後に差がつく「破」と「離」
本年8月の日経新聞電子版では、「大企業に入社できたからといって、それだけで高い報酬が得られるわけではない」と指摘されています。
報酬格差の多くは企業間ではなく企業内の差によって生まれており、つまり「どの企業に入るか」よりも、「入社後にどれだけ成果を出せるか」「どう成長できるか」が評価を左右しているのです。
この現実は、「破」と「離」の段階の重要性を物語っています。
自分なりの工夫を加え(破)、そこから新しい価値を生み出す力(離)を磨いた人こそ、どんな環境でも成果を出せる人材になります。
岡田氏が型を学びながらも独自の指導法を築いたように、ビジネスの世界でも、「守」を起点に自分の武器を磨く姿勢がキャリアの継続的な成長を支えるのです。
■ キャリアを伸ばす人は“学び続ける人”
岡田氏がサッカー界で型を学び、破り、離れたように、ビジネスの世界でもこの循環は変わりません。
「守破離」を意識することで、自分の強みを育て、成長し続けるための道筋が見えてきます。
焦らず、今いる場所でしっかりと学び、次の挑戦につなげていきましょう。
キャリアや就活の方向性に悩む方には、じっくり対話を通じて整理をお手伝いしています。
先着3名様限定で、Zoomによる無料マンツーマン相談会(30分×2回)を実施中です。
👉 お申込みはこちらから

