転機の局面に、お薦めするストーリー
人生に幾度か訪れる「転機」。そんな局面におすすめする名言をご紹介します。
「文はええやつとわるいやつがじき区別できてつごういいけど、人間はなかなかそうはいかんなア。ええやつと思っとったら,わるいやつだったりする。ええやつなのに、わるいやつだと思われたりするし・・・・・・・」
『兎の眼』,灰谷健次郎,角川文庫
若さが、プライドが、折り合えば済むところを折り合わせなかった。それを後悔して、後悔して、だけどどれだけあがいても前よりいい場所には戻れない。もう一度チャンスがあれば。
『フリーター、家を買う。』,有川浩,幻冬舎文庫
誰にでも幸せになるチャンスは巡ってくる。たとえ、そのチャンスの全てに気づくことができなくても、一度くらいは人生を変えるタイミングを見つけることができるだろう。それをつかめるかどうか。それもしかしたら、その時、その人のそばにいる“誰か“の言葉によって、大きく左右されるのかもしれない。
『ちょっと今から仕事やめてくる』,北川恵海,メディアワークス文庫
今の俺を、昔の俺が見たらどう思うだろうか。大学生の頃じゃなくたっていい。3年前の、1年前の、いや、1ヶ月前の俺で十分だ。死にたくなるのは分かっているのに、過去の自分にどんな言葉で罵られるか、自動的に考えてしまう。負け犬、「クズ」、「クソ」「役立たず」。
『夜が明ける』,西加奈子,新潮社
「人にはその人それぞれが持っている時間と世界があるんじゃないかって、最近、思うんです。その時間が長くても短くても、世界を股にかけたような一生だったとしても、小さな町で終える一生だったとしても、それがその人にとっての完璧な人生で、そこに優劣はないんじゃないかって。その中で笑い合えていること。それが一番大事なんじゃないかって。」
『永遠と横道世之介 下』,吉田修一,毎日新聞出版
*吉田修の横道世之介シリーズ3部作、『横道世之介』、『おかえり横道世之介(続 横道世之介)』に続く完結編で上下2巻になっています。
転機には様々な変化が伴いますね。自分自身の見方、いわば自己概念も影響を受けやすくなります。
思うのですが、転機においては、周囲にも遠慮せずに頼り、可能な限り社会的な支援も利用し、できるだけ冷静に判断し、その上で戦略を持って動いていくことが大事です。
仕事柄、様々な方々の転機の局面に立ち会いました。そんな経験からも、前記の考え方が身に染みています。
古屋さんのコラムを拝見し、そんなことを改めて感じさせてもらいました。
ありがとうございます。
古屋さん
コメントありがとうございます。
とても参考になります。